
反芻(はんすう)ってなに?
【動画】ヤギの反芻
口をモグモグしていると思ったらストップして・・・でもまた「うぷっ」っとする感じでまた口をモグモグしているのが反芻です。最初、反芻を見たとき、吐くのではないかと驚いた私です(;’∀’)
反芻動物とは
反芻をおこなう動物を反芻動物と言います。
牛、ヤギ、ヒツジ、キリンなどが反芻動物と言われています。豚やイノシシは違うんですよ~

反芻とは、一度飲み込んだ食べ物を再び口の中に戻して、再咀嚼(さいそしゃく)することだよ~消化をよくしようとしているんだ♪
反芻動物の最大の特徹は、四つの胃を持つことです。人間に相当するのは第四胃ですが、ヤギはその前に三つも胃があるんです。驚きですよね~

私たちが普段食べている草は食物繊維のかたまりだよ~
草に含まれている栄養はこの食物繊維の強固な壁(セルロース)に守られています。反芻だけでは、その固い壁を打ち破ることはできません。

私たちの胃について説明するよ~
ヤギの4つの胃
反芻で粉々にされた草は、まず第一胃に入ります。
一番大きくて、消化するための主役である胃です。ルーメン(醗酵室)とも言います。
ここには驚くほど多くの細菌や真菌(カビ)といった微生物が住んでいます。
この微生物は噛み砕いて粉々にした草が大好物。しかも食物繊維の壁を打ち破る(分解)力を持っています。
そして繊維を分解して食べるときに栄養となるものも作ってくれます。
一生を終えた微生物も動物にとってはたんぱく源として消化されます。

微生物とも上手に付き合っているのよ~私たち♪

私たち人間のお腹の中にも、ビフィズス菌がいてよい働きをしてくれているよね。
粗飼料が中心、濃厚飼料は控えめに
ルーメンのpHは通常、中性から弱酸性ですが、酸がたまりすぎてpHが酸性に傾くと微生物たちは死にはじめます。この状態をルーメンアシドーシス(酸性状態)といいます。
これを中性に戻していくのが、唾液なのです。ヤギの唾液はアルカリ性だからです。

その反芻をうながすのが、繊維質を豊富に含む粗飼料だよ。

弱りかけていた微生物も甦るよ。
濃厚飼料を与えすぎると・・・
栄養価が高い濃厚飼料を与えすぎると、消化がどんどん進んで、ルーメンが酸性に傾いたり、ガスがどんどん発生するにも関わらず、反芻がうながされないので、いつまでも正常に戻らず、病気になってしまいます。
与えすぎないようにしましょう。
反芻の大事な役割は2つ
・植物の繊維を細かく破砕して微生物が付着しやすくようにするため。
・ルーメンへ大量の唾液を送り込むこと。
ヤギの反芻は健康の証!
まとめ
今回はヤギの反芻や胃についてまとめてみました。
ヤギが反芻する姿がかわいすぎてヤギを飼いはじめたという方も多いのではないでしょうか。
反芻する姿は見ている私たちも癒されます。ヤギセラピーですね😀
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